方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!
先日、任天堂のインディーゲームを紹介する動画「Indie World 2021.12.16」が公開されましたね!
たくさん面白そうなインディーゲームが紹介されましたが、その中でも僕は『ダンジョンマンチーズ』が特に気になりました!
早速購入してストーリークリアまで一気にプレイしたので、クリア後の感想を書いていきたいと思います!
- 本作のストーリーは、レビュー記載時点では2章までになっていて、3章は後ほどアップデートで追加される予定になっています。
- 本記事は2章までプレイした感想になっていますのでご了承ください。

・倒した魔物の素材を料理や武器にして強くなっていくことが特徴の横スクロールアクションRPG
・豊富な料理と武器の中から、7つの料理のスキルと2つの武器を組み合わせる
・コミカルなキャラクター達と練られたストーリーが印象的
良かった点
コミカルなキャラクター達と予想外のストーリー展開
本作は、主人公がダンジョンにゾンビとして蘇るところからストーリーが始まります。

主人公を蘇らせたのはネクロマンサーでシェフ(ネクロシェフ)のシマーさんです。

自分の調理技術を伝授するために弟子を探していたけど、ダンジョンに人間がいなかったからゾンビ(主人公)をつくったという、かなりブッ飛んだ人です。


このシマーさんと部下のガイコツたちとのユーモアな会話がおもしろかったです!

シマーさんは料理の他に顔芸も得意です。



前半はギャグ満載でストーリーが進みますが、後半からシリアスな展開になっていくのが予想外でした。
魔物を食べて強くなる独自のシステムを売りにしたアクションゲームなので、正直ストーリーは期待していなかったのですが、予想以上に練られたストーリーで驚きました。
ただ雰囲気が暗くなっていくわけではなく、シリアスな展開でも急に顔芸をぶっこんできたりします。
本作は台湾産のゲームなので、たまに日本語訳が回りくどい言い回しに感じましたが、全体的にはほとんど違和感を感じませんでした。
特にギャグの部分はしっかりと日本語に合わせてきていると感じました!
また本作は、植物がしゃべったり、アイテムに顔がついていたり、主人公の体力(ハート)にまで顔がついていたりとコミカルな世界観も特徴です!


なんとう〇ちもしゃべりますよ!!

う〇ちじゃありませんでした。
ビルド構築を考えるのが楽しい

本作は横スクロールアクションに、魔物を料理して主人公を強化するという独自の要素をプラスしたゲームシステムが特徴です。
最初ゲームの紹介を見たとき、僕が好きな漫画『ダンジョン飯』みたいで面白そうだな~と思いましたが、実際にダンジョン飯にインスパイアされて制作されたようです。
魔物を倒すとドロップする素材を組み合わせて料理をすることができるのですが、要求される素材の数がそんなに多くないので、けっこうサクサク料理をすることができます。
ちなみに僕は虫が大の苦手ですが、このゲームの虫はドット絵が粗めなので全然気にせず料理にして食べられました。
料理を食べるとそれぞれ効果を発揮します。
- 「空中でジャンプできる回数を増やす」「水中での移動速度速くなる」といった移動系のもの
- 「近接攻撃のダメージアップ」「水のジェットを敵に噴射して攻撃する」といった戦闘系のもの
- 「前方からの弾幕攻撃を防御できる盾を得る」「戦闘をサポートするフェアリーを3体引き寄せる」といったサポート系のもの
など、様々な効果を得ることができます。
料理は同時に7種類食べることができるので、組み合わせを考えるのが楽しかったです!
一度料理すれば、同じ料理は2回目以降は素材を消費せずにつくることができるので、いろいろな組み合わせを試すことができます。
食べた料理の種類に応じて主人公の見た目が変わっていきます。
羽やしっぽが生えたり、頭からキノコが生えたりとどんどん人間離れしていきます。
(もともとゾンビなので人間離れしていますが)

料理をつくるには素材のほかにレシピも必要になります。
基本的にはストーリー上でまとめてレシピが手に入るのですが、ダンジョン内に隠されたレシピもあります。
効果が強い料理のレシピが隠されていることが多いので、ダンジョン探索の収集要素として楽しめます。


さらに本作はあまり触れられていませんが、武器も料理と同じくらい種類があります。

武器はそれぞれ「メイン武器」と「サブ武器」に分かれていて、2つ装備することができます。
料理の効果の中には、特定の武器を強化したり技を増やしたりするものもあるので、武器と料理で更に組み合わせの幅が広がります!
デスペナルティが少ない
本作は後述しますが、アクション難易度が高めであっさり死にます。
僕は難易度ノーマルで、クリアまでに100回以上死にました。
しかし本作はデスペナルティがほとんど無いので苦になりませんでした!
ダンジョン内のいたるところにリサイクル箱という名の、体力回復兼、復活ポイントがあります。


死んでしまったら5秒くらいのロードを挟んですぐにリサイクル箱から復活できます。
死ぬ前に取っていたアイテムや素材は無くならないので、僕はわざと死んでデスルーラみたいなこともしてました。
この手のジャンルのゲームは、死ぬと経験値やアイテムををロストする、所謂ソウルライクのゲームも多いので、本作は気楽にプレイできて良いと思いました。
歯ごたえのあるボス戦
本作のボスはけっこう本気で殺しにかかってきます。
こちらは最初のボスのビッグヴァインさん。
全然ビッグじゃないし弱そうだな~
ボコボコにしてやるよ!!

ニュッ

すみませんでした!
見た目はめちゃゴリムキですが、意外と単調なタックル攻撃をしてきます。

あれ?これ案外簡単に倒せるんじゃ・・・

すみませんでした!!!
全てのボスで共通ですが、HPがある程度減ると激しい攻撃をする状態になります。
ボスの体力を削ると解除できるのですが、ボスの激しい攻撃をかわしながらダメージを与える必要があるので難しかったです。
2体目のボスからは弾幕シューティングみたいな攻撃をしてきます。

僕は或るボスに全然勝てなくて詰みかけたのですが、料理と装備の組み合わせを何回も変えて倒すことができました。
本作はボスによってビルドを変えて攻略する楽しみもありますね!
気になった点
プレイヤーの挙動にクセがある
本作をプレイして一番気になった点ですが、主人公を操作したときに慣性が強く働きすぎていると感じました。
特にジャンプ時の制御が難しいです。
昔のファミコンのゲーム(悪魔城ドラキュラ等)のように全く制御できないわけではありませんが、フワフワしていて思っていたところになかなか着地できません。
上り坂でジャンプするとなぜか後ろに吹っ飛ぶことがあるのでシュールです。
わざと難易度を上げるためにクセのある挙動にしているかもしれませんが、アップデートによる改善を期待したいです。
アクション難易度が高い
前述しましたが、僕は難易度ノーマルで100回以上死にました。
難易度は3段階から選べるのですが、途中で変更できないのでアクションに自信がない方はイージーを選んだほうが良いと思います。
難易度ノーマルでプレイしていて難しかった点を挙げていきます。
トゲなどのトラップが多い

ダンジョン内にはトゲなどのトラップがたくさんあります。
ジャンプの挙動にクセがあるため避けるのが難しいです。
即死ではないので僕は避けるのを半分あきらめて、ぶつかりながらゴリ押しで突破していました。
本作は魔物を倒して素材をゲットすると、同時に体力も回復する仕様になっています。
僕のプレイでは、「トラップをゴリ押しで突破する」→「魔物を倒して回復する」→「トラップゴリ押し」・・・の繰り返しになってしまいました。
いつの間にか体力が削られている
本作は攻撃を受けた後の無敵時間がほとんどないうえに、被弾時のSEが小さいので、気づかないうちに体力がゴリゴリ削られてピンチになっていることがありました。
終盤になるとボスの攻撃のエフェクトが激しくて、被弾してるのか避けてるのかよく分からなくなりますw
画面の左上に体力表示されているので、常に残り体力を確認しながらプレイする必要がありました。
一部のボスが強すぎる
良かった点に記載しましたが、僕は或るボスで詰みかけました。
本作は料理と武器の組み合わせ以外に主人公を強化する手段が無いので、自分のプレイスタイルやボスに合った組み合わせを見つけられないと厳しいです。
もちろんその組み合わせを考えるのが楽しいのですが、僕が詰みかけたボスは、連戦をして負けてしまったら振り出しになるタイプのボスだったので、心が折れかけました。
そのボス以外は数回のリトライで倒せたので、調度良い難易度だったと思います!
ただ今後の追加ストーリーのアップデートで詰まないか不安です・・・
方向音痴ポイント
本作は全てのエリアがつながっていて、各所にワープポイントが存在するメトロイドヴァニアのような構成になっていますが、ほとんど一本道なので迷子になることはまずありません。
方向音痴の皆さんも安心してプレイできます!
レビューまとめ
・ コミカルなキャラクター達と予想外のストーリー展開
・ ビルド構築を考えるのが楽しい
・ デスペナルティが少ない
・プレイヤーの挙動にクセがある
・アクション難易度が高い
魔物を料理して強くなるという独自のシステムと、コミカルな世界観がおもしろいゲームでした!
現時点では2章までしかプレイできませんが、僕はラスボスだと思ったら違ったということが2回あったので、ボリュームは今でも十分あると思います!
操作にクセがあるので、手放しにオススメできないのが惜しいところです。
また、粗めのドット絵なので僕は全然気になりませんでしたが、化け物ちっくな魔物も出てくるので一応注意が必要です。
2022年7月28日にパッケージ版の販売も予定しています。
自分に合うか心配な方はパッケージ版発売まで待ってみても良いかもしれませんね!
魔物が食材に見えてくるという、唯一無二の体験ができますよ!
