方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!
今回紹介するゲームは『ソニックフロンティア』です。2022年11月8日に発売された、ソニックシリーズの約5年ぶりとなる完全新作です!
「フロンティア」には新領域という意味があり、ソニックシリーズの新たな試みが多数盛り込まれた作品となっています!
恥ずかしながら僕は今までソニックのゲームをプレイしたことがなく、本作の購入を迷っていました。
紹介映像を見るとめちゃくちゃ面白そうなのですが、ソニックのゲームはハイスピードで高難易度のイメージがあったからです。
スピードについていけるか不安……
そんな中、なんとあのセガ様からゲームレビュー依頼のお話をいただきました!
レビュー依頼を引き受ける際に「気になった点も正直に書いていいですか?」と嫌な質問をしましたが、「率直な感想を書いてください!」と快諾していただきました!
ということで今回は、シリーズ未プレイ者がクリアまでプレイした後の率直な感想をネタバレ無しで書いていくので、ぜひ購入の参考にしてください~!
タイトル | ソニックフロンティア |
ジャンル | 新境地アクションアドベンチャー |
発売日 | 2022年11月8日 |
対応機種 | PS5 / PS4 / Switch Xbox Series X|S / Xbox One / Steam |
プレイ時間 | 30時間 |
- シリーズの次世代突入を掲げて制作されたソニックシリーズの完全新作
- ステージクリア型アクションのワールドマップにオープンワールドの要素を組み込み
- ギミック満載の広大なフィールドを疾走し、爽快感のあるコンボアクションの戦闘を楽しめる
シリーズ未プレイでも楽しめるのか
冒頭でも記載しましたが、恥ずかしながら僕はソニックシリーズをプレイしたことがありません。
僕のソニックシリーズのイメージは、「疾走して回転しながら謎のリングを集めるゲーム」でした。
ファンのみなさんごめんなさい。。
ソニックが誰と戦っているのか、なぜ謎のリングを集めているのか、そもそもストーリーが存在するのか、、、
ソニックのことをほとんど何も知らない状態だったので、プレイするまでは本作を楽しめるのか不安を抱えていました。
しかし!ゲームをプレイしてすぐに、そんな不安は軽く吹き飛んでいました!
謎のリングを集めてるだけで楽しい~!
本作は僕のように「今までソニックに触れてこなかった層」もターゲットにしているので、シリーズ未プレイでも十分楽しめるように作られています!
ソニックシリーズお馴染み(おそらく)のキャラクター達も登場するのですが、「このキャラはソニックの相棒だな」「このキャラはソニックのライバルだな」といった感じで、ソニックとの関係性が分かりやすいようになっていました!
シリーズ未プレイでも安心してプレイできるよ!
ソニックの基本アクション
本作のソニックは様々なアクションを行えます。
その中でも、超基本となるアクションを4つ紹介します!
ブースト
ブーストはソニックの基本中の基本のアクションですね!ブーストゲージを消費して加速します。
ブーストゲージは時間経過ですぐに回復するため、ほとんどゲージを気にせず高速移動することができます。
リングをマックスまで集めるとさらに加速度アップ!エフェクトも追加されてかっこいいです!
リングには体力の役割もあって、攻撃を受けるとリングが減ってしまいます。
リングがゼロの状態で攻撃を受けるとミスになります。ミスになっても少し前に戻されるだけで、ペナルティはありません。
ちなみに、ソニックにとってリングとは何なのか…は、結局最後まで分かりませんでした(笑)
エアブースト
空中やジャンプ中にブーストボタンを押すとエアブーストになります。物理法則を無視して前方にビヨーンと飛ぶことができます。
慣れないうちは明後日の方向にすっ飛んでしまいがちですが、制御ができるようになるとめちゃめちゃ気持ちがいいアクションです!
ホーミングアタック
3Dアクションゲームで、敵との距離感がつかめずに攻撃が当たらないことってありませんか?(僕はめっちゃあります)
ソニックの場合は、そんな心配無用です!
ソニックが敵に近づくと、自動でカーソルが表示されます。
そこで攻撃ボタンを押すと、ソニックが自動で敵に向かって突撃してくれます。便利ー!
サイループ
サイループのボタン(Switch版だとXボタン)を押している間、ソニックは光の帯を残しながら移動します。
この状態で何かを輪で囲むと、様々な効果が発動します!
アイテム収集・戦闘・謎解きなど、いろんな場面で大活躍!とりあえず困ったらサイループってくらい便利なアクションです!
以上、紹介した4つ以外にもソニックのアクションは多数ありますが、とりあえずこの4つを駆使すればだいたいなんとかなります。
シンプル操作なのでアクションゲームが苦手でも安心ですね!
続いてプレイした感想をネタバレ無しで書いていくよ!
良かった点
他のゲームでは味わえない超スピード
ソニックがハイスピードなゲームなことは知っていましたが、まさかここまでとは。。予想を上回るゲームスピードでした……!
ゲーム開始時の初期設定で、「アクションタイプ」と「ハイスピードタイプ」の2種類からスタイルを選ぶことができます。
ソニックゲームに慣れていない人は「アクションタイプ」がおすすめとのことで、僕は潔く「アクションタイプ」を選択しました。
これで安心!……かと思いきや、速すぎて全然ソニックを制御できないんです!!
感覚的には、普通のゲームのダッシュのスピードがソニックの徒歩です。速すぎて全然思ったように曲がれません。
“音速のハリネズミ”の名は伊達じゃなかった!
しかし、アクションが苦手な僕でも数時間もプレイしていれば段々スピードに慣れてきます。
そしてそこに待っていたのは……
超爽快感!!
ソニックを自分の思うように動かせるようになるとめちゃくちゃ気持ちいいんです!きっとシリーズファンが多い理由はここにあるんですね!
自由に遊べる広大なワールドマップ
本作の土台はステージクリア型アクションゲームです。
ステージクリア型アクションゲームによく、「ワールドマップ」と呼ばれるステージを選択する画面があると思います。
普通のゲームの場合、ワールドマップで出来ることと言ったらステージ選択やアイテム使用くらいだと思いますが、、、
本作はワールドマップにオープンワールドの要素を組み込んで遊びを拡張した結果、ワールドマップの方がメインになっちゃったという前代未聞のゲームになっています!
ワールドマップで遊んでる時間の方が断然長いよ!
ワールドマップにはたくさんの遊びが詰まっています。
- 探索
- 戦闘
- 謎解き
それぞれの遊びについて簡単に解説していきますね!
広大なフィールドを自由に探索
前述した通り、ワールドマップにオープンワールドの要素が組み込まれており、広大なフィールドを自由に探索することができます。
マップに散らばるアイテムを集めることでストーリーが進んでいきます。
マップが広いゲームは正直移動がめんどくさくなってしまうことがあるのですが、ソニックはハイスピードで移動することができるので、ストレスを感じることはありませんでした!
ソニックとオープンワールドの相性はバツグン!
最初は景色を見ながら走り回っているだけでも楽しいです。遠くで空に浮いてるオブジェクトが見えて、あそこの上にも行けるのかな~とワクワクしました。
マップの至る所に「ジャンプパネル」「グラインドレール」等のアスレチックが散りばめられています。
アスレチックを駆使して移動した先にアイテムが設置されているので、アスレチックを見かけたらついつい乗ってみたくなります。
ジャンプパネルに近づくと自動でカーソルを合わせてくれるので、ホーミングアタックすれば簡単に乗ることができます。
グラインドレールで高速移動したり、ジャンプパネルに連続で乗ってビョンビョンしたり、爽快感がありますよ〜!
なお、アイテムを集める手段は探索以外にも用意されているので、取りこぼしを気にすることなく自由に遊ぶことができます!
簡単にコンボができて楽しい戦闘
マップを駆け回っていると、敵に遭遇するとことがあります。
ソニックは最初、ホーミングアタックからのパンチ・キックくらいしかマトモな攻撃手段がありませんが、敵を倒すと手に入る「スキルピース」を集めてスキルを開放すると、様々な技を覚えます。
技が増えてくるとどのボタンを押せばいいか分からなくなり、僕の場合はコンボがワンパターンになってしまいました。
せっかくの豊富な技を使いこなせずに終わってしまうのか……
でも大丈夫!
スキルツリーの途中で、ボタン連打をしてるだけで勝手にそれっぽいコンボを繋げてくれる超便利スキルが開放されます!!
マップ内には普通の敵の他に、守護神と呼ばれる中ボスのような敵も徘徊しています。
序盤に遭遇する守護神がソニックの何十倍もある巨体で「こんなの倒せるかーい」とビビりましたが、それぞれちゃんと攻略法が用意されています。
敵や守護神との戦闘がめんどかったらスルーしてもクリアできます。まさに遊び方は自由ですね!
息抜きにちょうどいい謎解きギミック
ワールドマップの各所に、パズル要素の含まれた謎解きギミックが設置されています。
難易度は割りと低めで、謎解きゲーは攻略サイト頼りの僕でもすべて自力で解くことができました。
謎解きをクリアすると周辺の地図が開放され、ソニックのパワーアップアイテムを入手できます。
地図が開放されると次のギミックの場所が絶妙にチラッと見えるようになっていて、次!次!とギミックを攻略してマップ埋めをしたくなります!
とにかくワールドマップは遊び心満載だよ!
タイムアタックに燃える電脳空間
ステージクリア型アクションの「ステージ」に該当する部分は、本作では「電脳空間」と呼ばれています。
電脳空間はゴールが用意されている超高速アクションになっており、従来のソニックの遊びに近いようです!
ワールドマップの各所にポータルが設置されており、そこから電脳空間に移動できます。
電脳空間は好きな順番でチャレンジできますし、全ステージクリアしなくてもゲームクリアできます。
ワールドマップから電脳空間に切り替わる際に多少ロードを挟みますが、ロード中にコンボの練習ができるので気になりませんでした!
電脳空間では、ワールドマップよりも更にゲームスピードが上がります!慣れないうちは場外にぶっ飛びまくりです(笑)
3Dのステージだけではなく2Dのステージもあるので、昔懐かしのソニック(おそらく)も楽しむことができます!
電脳空間はゴールを目指す他に、3つのミッションが用意されています。
- Sランクタイムでクリア
- 一定数リングを所持してクリア
- レッドスターリングをすべて見つける
ミッションをクリアするとゲーム進行に重要なアイテムを入手できます。
アイテムを入手する手段は他にも用意されているので、必ずしもミッションコンプリートを目指す必要はありません。
楽しいからコンプリート目指したくなるんだけどね!
ソニック初心者の僕はSランクタイムを取るのが難しく、繰り返し何回も同じステージをプレイしました。
電脳空間のBGMはノリノリでかっこいいのもポイント!ついついスピードを出したくなります。(そして奈落へダイブ)
サントラ欲しくなる〜!
演出もBGMも激アツのボス戦
本作のワールドマップは5つに分かれており、各ワールドマップのラストには超巨大なボス戦が待ち構えています。
ソニックはカオスエメラルドの力で無敵のスーパーソニックに変身!どんな攻撃を受けてもヘッチャラになります!
スーパーソニック状態は無敵の代わりに時間経過でリングが減ってしまいます。リングがゼロになってしまうと負けです。
このボス戦の演出がとにかくアツいんです!!ボスの攻撃はド派手だし、スーパーソニックは空中を自由に飛び回ってガンガンコンボを決めることができます。
ボス戦中にQTEが発生することがありますが、全然タイミングがシビアではないので、いい演出になっていると思います!
そして何と言っても、ボス戦のBGMがめっちゃくちゃかっこいい!!ハードコアロックのボーカル曲が流れるのですが、かっこよすぎてテンション爆上がりです!!
救済措置となる魚釣り
ストーリーを進めたり、ソニックを強化したりするためには基本的に、マップを探索してアイテムを集める必要があります。
もしかしたら途中で探索がめんどくさくなってしまうことがあるかもしれません。
でも安心してください。
釣りですべて解決できます。
え……?
ワールドマップで釣りスポット(紫ポータル)を見つけると、魚釣りのミニゲームが遊べます。
釣りをするためには「紫コイン」が必要ですが、普通にプレイしていればジャンジャン溜まっていきます。
そしてこの魚釣りのミニゲームの景品で、探索して収集するはずのアイテムがバンバン手に入ってしまうのです!
しかも釣りの難易度はめちゃくちゃ低め!僕が今までプレイした釣りのミニゲームの中で1番簡単だったかもしれません。
釣れる魚は何種類も用意されているので、図鑑コンプリートするのも楽しいです!
魚じゃないものが釣れることも……
気になった点
会話に違和感のあるストーリー
本作はオープンワールドを組み込んだゲームでありながら、しっかりとしたストーリーが存在します。
時空に吸い込まれて仲間とはぐれてしまったソニックが、「スターフォール諸島」で目覚めるところから物語が始まります。
どこからか語りかけてくる謎の声に導かれながら、仲間を探して島の古代文明の謎を紐解いていくストーリーとなっています。
徐々に謎が明かされていくストーリーの題材は面白いと思うのですが、キャラクター同士の会話が妙に噛み合ってないように感じてしまい、ストーリーに集中することができませんでした。
本作はアメリカのシナリオライターが書いた物語を翻訳しているそうなのですが、日本語訳がおかしい部分があるのかもしれません。
僕はシリーズ未プレイだからニヤッとできず……
突然2Dアクションになってしまうアトラクション
特に後半のワールドマップに多めなのですが、ジャンプパネルに乗ると強制的に2Dアクションに切り替わってしまうことがあります。
ハイスピードでフィールドを自由に駆け回りたいのに、急にカメラが2D固定になるのでモヤッとしてしまいます。
せっかくのオープンワールドの開放感が薄れてしまうので、個人的には2Dアクションは電脳空間だけでも良かったのかなと思いました。
モッサリと感じてしまうUI
UIのデザインは世界観とマッチしていてオシャレに整っているのですが、レスポンスがワンテンポ遅いと感じてしまいました。
特に電脳空間でタイムアタックをしている時は、ステージやり直しのために何回もメニューを開いて操作することになるので、カーソルの移動が遅くて毎回モヤッとしていました。
ソニックよりカーソル移動の方が遅い……
メニューの他にもう1つレスポンスが悪いと感じるのが、ソニックのステータス強化です。
ソニックには「攻撃力」「防御力」「リング上限」「スピード」の4つのステータスがあります。
その中で、「リング上限」と「スピード」を強化するためには、アイテム(迷子のココ)を集めて長老ココというキャラクターに話しかけます。
なぜか長老ココとの会話のレスポンスが異様に悪いです。更にステータスをまとめて上げることができず、一気に上げようとすると結構時間がかかります。(2022年12月7日時点)
方向音痴でも問題なく遊べる?
本作は「方向音痴でも問題なく遊べるか」について解説します。方向音痴ではない方は飛ばしてくださいね!
ここまでのゲーム紹介で「オープンワールド」や「広大なフィールド」など、方向音痴が身構えてしまうワードが飛び交っていましたが、ゲームクリアまでプレイして迷子になることは一度もありませんでした!!
オープンワールド風で迷子にならないゲームは貴重だね!
方向音痴でも迷子にならないような工夫がいくつもありました。
- メインシナリオの次の目的地の目印が常に表示されている
- 地図でマーカーを設置した場所に閃光が立ち昇る
- アトラクションを乗り継いでいると次の目的地に到達しやすい
1つ難点をあげるとするとミニマップが存在しないので、ソニックがどの方向を向いているか分からなくなるたびに地図を開く必要がありました。
気になった点はそれくらいなので、方向音痴の皆さんも安心してプレイできると思いますよ!
レビューまとめ
- 他のゲームでは味わえない超スピード
- 自由に遊べる広大なワールドマップ
- タイムアタックに燃える電脳空間
- 演出もBGMも激アツのボス戦
- 救済措置となる魚釣り
- 会話に違和感のあるストーリー
- 突然2Dアクションになってしまうアトラクション
- モッサリと感じてしまうUI
シリーズ未経験者が初めてソニックに触れる入門として最高の作品だと感じました!
僕のように「ソニックシリーズはハイスピードで高難易度」というイメージで敬遠している人にこそ、プレイしてほしいと思います!
シリーズの新たな試みが多数盛り込まれているので多少粗削りな部分はありますが、広大なフィールドをハイスピードで駆け回る爽快感、何回もタイムアタックをチャレンジしたくなる電脳空間、演出とBGMが素晴らしいボス戦など、魅力にあふれた作品になっています。
とにかくBGMが最高!!
ぜひ皆さんも、遊びのメインへと昇華した前代未聞のワールドマップを体験してみてください~!
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