方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!
今回紹介するゲームは、『魔物娘と不思議な冒険2 ~2人の王と紡がれし約束~』(まもけん2)です。
「風来のシレン」や「トルネコの大冒険」に代表する、不思議のダンジョン系RPG(ローグライク)となっています。
僕は風来のシレンシリーズが大好きなのですが、シリーズものの宿命でだんだんとシステムが複雑化しており、初心者にはお勧めしづらくなっていると感じていました。(2024年1月発売予定の「風来のシレン6」は原点回帰しているそうなので期待大ですね……!)
「魔物娘と不思議な冒険2」は、「風来のシレン2」のころのシンプルさに、独自の仲魔システムがプラスされていて、非常に遊びやすくなっています!
初心者にも超おすすめだよ!
この記事では、『魔物娘と不思議な冒険2 ~2人の王と紡がれし約束~』をプレイした感想を、ストーリーのネタバレなしでお伝えします。ぜひ購入の参考にしてください!
ローグライクゲームとは?
「魔物娘と不思議な冒険2」の感想を書く前に、ローグライクとはどんなゲームなのかを簡単に紹介します。
知っている方は読み飛ばしてくださいね!
「ローグライク」は文字の通り、「ローグのような」ゲームのことを指すジャンルです。
『ローグ』は1980年代に公表された、最初期のコンピュータRPGの内の1つと言われています。(ドヤ顔で書いていますが、プレイしたことはないです……笑)
その『ローグ』に近いシステムのゲームを「ローグライク」と呼び、国内では「不思議のダンジョンシリーズ」が最も有名です。
僕はSFCの初代「風来のシレン」で初めてローグライクをプレイしたよ!
ローグライクは一応ジャンルはRPGになるのですが、RPGと聞いて一般的に想像する「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」といった作品とはシステムが全く異なります。
独特なシステムが多いので詳しくは書ききれませんが、代表的なシステムを簡単に紹介しますね!
- ダンジョンがランダムで自動生成される
- プレイヤーと敵が交互に動くターン性バトル
- 数ターンごとに空腹度が減っていき、食料が尽きると餓死する
- ゲームオーバーになるとアイテムをすべてロストする
- ダンジョンから出るとレベルが1に戻る
ローグライクゲームはランダムな要素が多く、マップ、武器、アイテム、敵、罠、階段の位置など、ダンジョンを構成する様々なものが遊ぶたびに変化するので、毎回違うプレイになります。
「1000回遊べるRPG」ってやつだね!
ダンジョンに潜るたびにレベル1からのスタートになりますが、プレイヤーが経験を積むことによって敵の特性やアイテムの特徴などを覚え、ピンチになっても最適解を選べるようになり、だんだんとダンジョンの奥深くに進めるようになっていく楽しさがあります。
ハマると時間がみるみる溶けていくことでしょう!
前作はプレイした方がいい?
本作はナンバリングタイトルになっているので、前作である『魔物娘と不思議な冒険~力の宝珠と帰還の塔~』から順番にプレイした方がよいか気になると思います。
僕は前作も200時間近くプレイしているよ!
本作は前作とストーリーのつながりがあり、前作のキャラクターもたくさん登場します。
前作をプレイしていた方が本作を100%楽しめるのは間違いないですが、個人的には、時間がない場合は無理に前作からプレイしなくてもよいと思います。
理由としましては、本作は前作からシステムやグラフィックなど、すべてにおいてパワーアップしているからです。
どうしてもストーリーを知りたい人だけ、前作のメインシナリオクリアまでプレイすれば良いかなと思います!
前作からやり込もうとしたら、時間がたりないと思うよ……!(前作もめっちゃおもしろい)
続いて、本作をプレイした感想をネタバレなしで書いていきます!
良かった点
ほっこりとした優しい世界観
ローグライクゲームは、敵が本気で殺しにかかってくるからか、なんだか殺伐とした雰囲気を感じる作品が多いと感じます。(そのピリピリ感もいいんだけど……!)
本作はローグライクゲームに珍しく、めっちゃ優しい世界観になっています!
主人公は人間ですが、主人公が暮らすことになる村には魔物娘しか住んでいません。
人間である主人公と魔物は敵対同関係……ではなく、魔物娘たちは主人公に対してめっちゃ優しいです。むしろ優しいを通り越して、激甘です。
ダンジョンではもちろん魔物娘と戦闘することになりますが、最初のチュートリアルで、倒した魔物娘は「ちょっとだけ痛い思いをして帰っただけ」と説明されます。
本作の優しい世界観を象徴するシステムとして、敵の友好度を一定値まで上げると「説得」をすることができるようになり、戦闘せずに帰ってもらうことができます。
敵の友好度を上げる方法はいくつかありますが、一番基本的な友好度の上げ方は、敵にアイテムを貢g……プレゼントすることです。
このシステムにより、すべてのアイテムに「敵の友好度を上げる」というメリットが存在することになります。
めっちゃデメリットなアイテムを拾っても、「魔物娘にプレゼントできるから……!」と心を落ち着かせられるよw
敵を説得すると、普通に倒した時と比べて以下のドデカいメリットがあります。
- 経験値2倍
- アイテムをドロップしやすくなる
- 評判が上がる(最初から友好度が高い敵が出現しやすくなる)
ガンガン説得することを推奨するシステムになっていますね!
育成が楽しい仲魔システム
本作では一部の特殊な敵を除いて、ほとんどの魔物娘を”仲魔”にすることができます。
仲魔にする方法は壺に吸い込む……ではなく、魔物娘によって異なる条件をクリアすることで、仲魔になってくれます。
- 数ターン攻撃しないであげる
- 特定のアイテムをあげる
- 隣接時、特定の本を読む
中にはミニゲームを挑んでくる魔物娘も!
仲魔にする条件は、モンスター図鑑で確認することができます。
不思議のダンジョン系のゲームをプレイしたことがある人の中には、「仲間って邪魔じゃない?」と思う人も少なくないと思います。
ペケジ……。
そんな方も安心してください。本作の仲魔はめっちゃ頼りになります!
敵のときは強かったのに、味方になったら微妙……というゲームあるあるな現象は起きず、ちゃんと凶悪なスキルも使えます。(スキルはSPというゲージを消費するので、連発はできないようバランス調整されてます)
仲魔は自分で操作はできませんが、親密度をあげると、ある程度行動を制御できるようになります。
例えばモンスターハウスの出口に仲魔を待機させて、出てきたモンスターをプレイヤーと一緒にボコスカ殴ることも可能です。
また、仲魔を一時的に家に帰すこともできます。倒れてしまったらその仲魔は冒険中は復活できませんが、家に帰した場合は、MPを消費して呼び戻すことができます。
- 魔法的なポイントの略
- 仲魔の召喚やスキル使用などに消費する
- ターン経過や通常攻撃を敵にあてることで回復する
ピンチになったら家に帰してあげよう!(プレイヤーも一緒にピンチな場合も多いけど……笑)
本作の一番ありがたいポイントとして、もし仲魔が倒されてしまっても、敵のレベルが上がることはありません。シレンジャーにとって恐怖のあのSEを聞かずに済みます!
本作は仲魔の育成も、めっちゃやり込みがいがあります。
レベルはなんと200まで上げることができます。(まさかのポケモン越え!)仲魔のレベルは、ダンジョンから出てもリセットされません。
さらにドーピングでステータスを上げることができたり、仲魔用の装備品があったり、スキルを覚えさせることができたりと、やれることが盛りだくさん!
仲魔を操作できるエクストラダンジョンも用意されているので、育てた魔物娘でダンジョンを暴れまわることもできます!
仲魔にできる魔物娘は100種類以上!みんなも魔物娘、ゲットじゃぞ〜!
装備に保険をかけられる
ローグライクゲームをプレイしていて一番泣き叫びたくなる瞬間は、何時間もかけて育てた装備を失った時ではないでしょうか……。
僕は大事な装備を失って「もう二度とローグライクなんてやるもんか」と思った経験が何回もあります。(そして一時間後にダンジョンに潜り始めるまでがセット)
本作の場合は「保険屋ランス」という神(魔物娘だけど)がいるので、安心してください。
装備品に保険をかければ、ダンジョンで倒れても、爆発に巻き込まれても、水没しても、謎技術で回収してきてくれます。マジ神。
初心者にもやさしいチュートリアル
不思議のダンジョン系のRPG(ローグライク)は独自のシステムが多く、覚えることも多いので初心者には手を出しづらいジャンルかもしれません。
本作はチュートリアルが充実していて、段階を踏んで難易度が上がっていくので、初心者でもプレイしやすいと思います!
「メタキツネ」というメタ発言多めなキャラクターが登場し、遠隔からプレイヤーの直接脳内にチュートリアルをしてくれます。
それでも難しそうだなと思う人に朗報で、本作には「カジュアルモード」という、ローグライクの厳しさを切り捨てた優しいモードが用意されています。
- 倒れても同じ階層からリスタートが可能
- 倒れてもアイテムロスト無し
- 強力な魔物が手加減してくれる
「魔物娘がかわいいからやってみよう」くらいの、軽い気持ちでプレイすることができますよ!
そしてローグライク沼へ……。
そんな初心者に優しい本作ですが、高難易度ダンジョンも充実しているので経験者の方も安心してください。
アイテム持ち込みなし・仲魔連れ込みなし(いわゆる、もっと不思議)のダンジョンや、999Fまであるダンジョンも、もちろん用意されています!
冒険の息抜きにハウジング機能
本作はまさかの、ハウジング機能も搭載しています。どんだけやり込み要素あるんだ……!
ダンジョンで集めた素材で、インテリアをクラフトすることができます。
クラフトしたインテリアは、自宅や村に自由に設置できます。
どうぶつがあつまる森みたいな感じで楽しめそうですね!(こっちは魔物娘が集まる村だけど)
そういえば、商いをしているタヌキもいたような……。
本作は他にも有名なゲームのパロディネタがちょこちょこあるので、プレイしていてフフッとなることが多かったです。
作者さんのゲーム愛が伝わってくるよ!
気になった点
家族の前ではプレイしづらいかも・・・
本作はSwitchでも販売されている超健全なソフトですが、登場する敵が全員魔物娘で、ちょっと服装も軽めなので、リビングではプレイしづらいかもしれません……笑
家族と同居している方は、携帯モードで遊べるSwitch版が安全かもしれませんね……!
スリープ機能との相性もいいよ!
方向音痴でも問題なく遊べる?
本作は「方向音痴でも問題なく遊べるか」について解説します。方向音痴ではない方は飛ばしてくださいね!
不思議のダンジョン系のゲームをプレイしたことない人が、タイトルだけ見るとめっちゃ迷子になりそうと感じるかもしれませんが、、、
2Dマップが常に画面上に表示されていて、階段を目指してダンジョンを潜っていくだけなので、どんなに方向音痴でも大丈夫です。
本作の場合は、ダンジョン外の拠点となる村は3Dになっていますが、そんなに広くないので迷うことはないでしょう。
また、いつでも各施設の前にファストトラベルできるので、もし迷子になっても大丈夫です。
方向音痴でも安心してプレイできるよ!
レビューまとめ
本作は一見、魔物娘のかわいさに頼ったゲームに見えてしまいますが、不思議のダンジョン系のゲームとして非常に完成度の高い作品です。
前作でも十分満足度が高かったのですが、すべてにおいてパワーアップしていることに驚きました。
個人で開発されているということが未だに信じられない……!
作者さんが不思議のダンジョン系のゲームが大好きとのことで、このジャンルの作品の良いところをうまく取り入れていると感じます。
初心者も経験者も満足する作品になっていますので、ぜひプレイしてみてください!
まもけん2でローグライクの基礎を学んで風来のシレン6に備えよう!
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