方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!
今回紹介するゲームは『マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~』です。文章を読み進めてゲームを進めていく、ビジュアルノベル作品となっています。
僕が今までプレイしてきたノベルゲームとは異なる部分が多く、なかなか衝撃的な作品でした。
7時間ほどでエンディングを迎えるのですが、怒涛の展開にハマって一気にプレイしてしまいました!
クリア後の熱量のまま、この記事を書いてるよ!
この記事では、『マルコと銀河竜』のSwitch版をプレイした感想をネタバレなしでお届けします!
- CG・スチルが約1000枚用意されていて、フルボイスのビジュアルノベル
- 記憶喪失の孤児マルコが、銀河竜のアルコとともに母親探しの旅に出る物語
- アクションシーンに時折カートゥーンのアニメーションが差し込まれる
物語のあらすじ
6歳の少女「マルコ」が、ピアノコンクールで演奏しているシーンから、物語は始まります。
コンクールの良い結果を母親に伝えるために急いで帰宅すると、家は荒らされ、母親は怪しげな仮面をかぶった人に銃を突きつけられていました。
絶叫するマルコをあざ笑うかのように銃声がむなしく響き渡った後、シーンは10年後に移ります。
マルコは銀河一の盗人集団のボスに奴隷市場で買われ、宇宙を股に掛けてトレジャーハントをしていました。
ある日、ものすごいお宝である「トカゲ石」をゲットするのですが、先にお宝を狙っていた集団に追われてしまいます。
なんとか追っ手を振り払うことに成功しますが、渡したらボスの身が危ないと判断し、故郷の地球に持って行くことにします。(ボスはそんな事情は知らないので激おこです。)
地球に旅をする目的は、母親探しです。マルコはどうやら母親の記憶を失くしてしまったようで、自分がどんな人から生まれたのか見てみたいという理由で探すことにしました。
旅のお供は、マルコの友達の銀河竜「アルコ」です。(アルコはお腹がいっぱいになると美少女の姿になります。なぜ?w)
地球で母親を探しながら、「トカゲ石」をめぐる争いに巻き込まれていく……といった物語になっています!
良かった点
圧倒的CG量で状況を説明する斬新さ
本作がこれまでのノベルゲームと異なると感じた最大の理由は、「地の文の少なさ」です。
ノベルゲームでは、細かい状況の説明やキャラクターの心情描写のために、地の文は必要不可欠だと思っていました。
本作の場合なんと、地の文は全体の1%にも満たない量です。つまり、99%以上はキャラクターのセリフとなっています。
フルボイスのゲームなので、声優さんが好きな方にはたまらないですね!
地の文が少ない分、説明口調のセリフが多いというわけではありません。
では、どうやって状況を説明しているのかというと、1000枚にも上るCG(一枚絵)です。
むしろ漫画よりもセリフの割合多いかも……(謀能力バトル漫画を思い浮かべながら)
文章で表現するよりもCGの方が視覚的に状況が伝わりやすい場合も多いと思いますが、作成にものすごく労力がかかってるんじゃないでしょうか!(だから普通はやらないんですよね……!)
一枚一枚のCGのクオリティもちゃんと高いので驚きです。
後から一覧でCGを見返すことができるのですが、量が多すぎてなかなか下までスクロールできませんw
1クリック分にしか表示されないCGも、後から見返すと細かい描写がされていて感嘆したよ!
怒涛の展開とぶっ飛んだギャグ
本作は展開の切り替わりがめちゃくちゃ激しく、非常にテンポが良いです。
他のノベルゲームが1つのシーンに使う時間で10シーン進むくらいのレベルで、ポンポン展開が切り替わっていきます。
あまりに展開が早いので、間違ってボタン連打して読み飛ばしちゃったかな?と不安になるレベルでしたw
本作の物語は体感で、ギャグ8割・シリアス2割くらいの割合なのですが、ギャグとシリアスも急に切り替わるので最初は頭が着いていけませんでした。
プレイしているうちに、展開の早さにクセになっていったよ!
また、美少女がたくさん出てくるゲームなので、てっきりギャグはほんわか系なのかなと思っていたのですが(偏見)、本作はなかなかギャグがぶっ飛んでます。
ぶっ飛びすぎて会話が成立してないことも多々あります。シュールな笑いに近いかもしれません。
シュールと言っても、後からじわじわ来るような静かな笑いではなく、勢いのあるハイテンションな笑いです。(説明が難しい……!)
ギャグを楽しめるかによって、本作の評価は大きく分かれます。体験版で自分に合うか確認してみると良いでしょう。
ストーリーもギャグもとにかく勢いがすごかったよ!
時折差し込まれるカートゥーンのアニメーション
ゲームをプレイしていると、時折カートゥーンのアニメーションが流れます。
キャラクターデザインもカートゥーン調にガラッと変わって、非常にかわいらしいです。
文章や絵だけじゃ説明しづらい戦闘シーンやアクションシーンなど、動きのあるシーンにアニメが差し込まれるので、分かりやすいですし見ごたえがあります。
ネタバレ防止のため詳細には書きませんが、カートゥーンならではのメタっぽい演出が光っていて楽しかったです。
次のアニメはいつ来るかな~とワクワクしながらプレイできたよ!
物語を盛り上げるBGM
CG1000枚という衝撃に隠れがちですが、BGMも63曲となかなかの数が用意されています。
中にはボーカル入りの曲もいくつかあります。どれも耳に残る名曲でした。
特にシリアスな場面に流れることが多いボーカル曲は、優しい歌声と相まって感動が増しました。
全体的にギャグが多い作品ですが、感動シーンでしっかり盛り上がることができたのは、BGMの効果が大きいと思います。
あと、OP曲もかっこよくて好き!
気になった点
説明が足りないと感じる部分がある
本作はプレイしていて、設定の説明やキャラの掘り下げが足りないと感じる部分がありました。
前述した通りストーリーはほぼセリフだけで進行するので、キャラクターの心情も読みづらいです。(単純そうなキャラクターが多いので、思ったことをそのまま口にしてるような気もしますが……w)
本作は細かい設定の説明よりも、物語のスピード感や勢いを重視しているのだと思います。
プレイしていると「どゆこと?」と首をかしげたくなる場面もありますが、深く考えずに勢いで読み進めていった方が楽しめると思います。
謎の設定をスピード感でゴリ押していくところも、本作の魅力の一つなのかもしれませんね!
考えるな!感じろ!
処理が重いシーンがある(Switch版のみ?)
PC版はおそらくパソコンのスペックによると思いますが、Switch版は処理が重くなってしまうシーンがいくつかありました。
通常のテキストが表示される画面の、背景やオブジェクトがアニメーションするシーンで、処理が重くなってしまっているようです。(カートゥーンのアニメーションは処理落ちしません。)
処理落ちする場面では、ボタンを押してもたまに反応がなかったり、ボイスが流れなかったりすることがありましたが、フリーズしてしまうことは一回もありませんでした。
数回ボタン押せば反応するから、ほとんど実害はなかったよ!
レビューまとめ
圧倒的なCG量と、ほぼセリフだけで物語を進行させるという、ビジュアルノベルの新しい形を確立した作品だと思います。
とにかく勢いが凄まじく、エンディングまで一気に駆け抜ける爽快感は、他のビジュアルノベルではなかなか味わえないんじゃないでしょうか!
ストーリーは一本道なうえに、エンディングも1つだけなので周回プレイには向いていませんが、ストーリーを忘れた頃にまたプレイしたいなと思えるくらいに僕はハマりました。
大量のCGが用意されていてフルボイスなので、文章を読むのが好きではない方でもアニメ感覚で楽しめると思います。
PCとSwitchで体験版が配信されているので、気になった方はぜひダウンロードしてみてください!
新感覚のビジュアルノベルを体験してみよう!
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