方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!
今回紹介するゲームは『シロナガス島への帰還』というミステリーアドベンチャーゲームです。
Steamで500円、Switchで750円(ダウンロード版)という低価格で販売されているゲームですが、非常に評判が良かったのでハードルを上げてプレイしてみました。
しかし、そのハードルを優に超えていきました!本編はだいたい10時間くらいでクリアできるのですが、ぐんぐんストーリーに引き込まれて、寝る間を惜しんで一気にプレイしてしまいました!
マジでお値段以上!
そこで今回の記事では、『シロナガス島への帰還』のクリア後の感想を「ネタバレなし」でお届けしていきます!(Steam版をプレイ)
- 絶海の孤島『シロナガス島』を舞台としたミステリーアドベンチャーゲーム
- テキストを読み進めながら選択肢を選ぶオーソドックスなスタイル
- 主人公以外のキャラクターは豪華声優キャストによるフルボイス
良かった点
個性的なキャラクターと引き込まれるストーリー
主人公はニューヨークで私立探偵を営む男、池田 戦(いけだ せん)。
ゲーム内ではチラッとしか顔が出てきませんが、公式サイトを確認すると立ち絵を見ることができます。
思ったよりもおじさん……
特別な能力を持っているわけではありませんが、行動力と決断力がすごいです。
そしてヒロイン?はパッケージ版のジャケットに描かれている少女、出雲崎 ねね子(いずもざき ねねこ)。
二十数カ国語をネイティブレベルに話すことが出来る天才少女ですが、超絶コミュ障で池田としかまともに話すことができません。
コミュ障の他にも、「前髪で顔を隠している」「ガリガリ体型」「お風呂嫌いで臭う」と、一部の層にはぶっ刺さりそうな属性を持っています。
作者さんの好みが凝縮されてる感じ……!
そんな残念な天才のねね子ですが、一度見た光景を完全に記憶できるという、ミステリーではスーパーチート級の能力を持っています。
特にこれと言った能力はないけど行動力が無駄にある池田と、超絶コミュ障で他人とまともに会話できないけど完全記憶能力を持つねね子が、互いの欠点を補いながら謎に挑んでいくのがおもしろかったです!
名作ミステリーには名コンビあり!
物語の舞台は、絶海の孤島『シロナガス島』です。
シロナガス島は外界との往来や通信が断たれた状況になっているのですが、そこで殺人事件が起きてしまいます。いわゆるクローズド・サークルってやつです!
事件を解決して島から脱出することが目的となります。更に『シロナガス島』には隠された真実が……。
クローズド・サークルは昔からあるミステリーの定番なので、僕もいくつか小説や映画で見たことがあります。
本作は「クローズド・サークルでまだこんな新しい物語を作ることができるのか」と感心する内容になっていました!
序盤は謎が多いストーリーになっているのですが、中盤からどんどん伏線を回収していくので、夢中でプレイしてしまいました。
ストーリー自体は重めの内容になっているのですが、池田が軽い性格をしているので良い感じにバランスが取れています。シリアスとコミカルの緩急が見事でした!
むしろコミカルの方が多めかも!
池田やねね子以外のキャラクターも個性的で、物語を盛り上げてくれます。そして、いい感じにみんな怪しく見えます(笑)
ガチガチの本格ミステリーを期待しすぎると「あれ?」となってしまうかもしれませんが、エンターテインメントに富んだミステリーになっているので、普段小説を読まない方でも楽しめると思います!
行き過ぎないホラー要素
本作のストーリーはミステリーだけではなく、ホラー要素も含んでいます。
ガチホラーと書いてあるレビューをいくつか見ていたので、ホラーが苦手な僕はビクビクしながらプレイしていました。
びっくり系のホラー演出が多かったのですが、なんとなく「そろそろホラー演出はいるかな?」と予想がつくようになっていたので、思ったよりも怖くなかったです。
また、主人公の池田があまり物怖じしない性格なので、めちゃくちゃ頼もしいです!
ホラーが苦手でも、イヤホンをしなければ耐えられるレベルだと思います。
逆にホラー好きな方は、夜中にイヤホンしてプレイすると楽しめるかも!
死体やグロシーンの描写もあるのですが、イラストはデフォルメされているのでそこまでキツくありません。
耐性が無い方でも大丈夫だと思います。(血が絶対無理な方はキツいかも)
文章で少しキツめの描写がいくつかあるので、苦手な方は注意してください。
グロシーンは薄目で読み飛ばしても、ストーリーにそこまで影響はないと思います!
オーソドックスなシステムと時間制限のギミック
本作はオーソドックスなアドベンチャーとなっており、基本的にはテキストを読みながら選択肢を選んでゲームを進めていきます。
選択肢には、特にストーリー進行には影響がないものもあれば、選んだ瞬間バッドエンドになってしまうものもあります。
時折、画面内をクリックして調べるポイント&クリックのパートを挟むので、プレイヤーを飽きさせません。
まさにアドベンチャーゲームの王道なシステムだね!
本作のおもしろいギミックとして、リアルタイムの時間制限に追われるシーンがあります。
豊富なCG
立ち絵だけではなく、各シーンに合わせたCGが豊富に用意されています!
しかも、キャラクターが瞬きをしたり、セリフに合わせて口を動かしたりします。こだわりがスゴイ!
本作は個人で制作されたとのことなのですが、相当な労力がかかる作業だったと思います。ゲームに対する熱が伝わってきますね!
豪華キャストによるフルボイス
主人公の池田以外は、豪華キャストによるフルボイスになっております。
僕はあまり声優さんに詳しくないのですが、聞いたことがある声優さんもいました!
タップすると声優さんの一覧を表示します。(敬称略)
- 井口裕香
- 大原さやか
- 石原夏織
- 伊藤静
- 田中理恵
- 東地宏樹
- 石住昭彦
- 小林ゆう
- 茅野愛衣
- 中田譲治
- 小原好美
- 平田広明
- かぬか光明
- 中川亜紀子
- 藤野裕規
- 加藤将之
ちなみに、発売当初はボイスはついていなかったのですが、クラウドファンディングにより後から実装されたという経緯があります。(わずか3時間足らずで目標額達成したそうです。人気すげえ!)
フルボイスのゲームをこの価格でプレイできるとは……!圧倒的感謝ですね!
気になった点
一部キャラクターの名前が覚えられなかった
本作はミステリーなので、犯人を推理するシーンがあります。
画面に名前の一覧が表示されてそこから選ぶのですが、「誰だっけ?」ってなった人がいました。
え?僕が頭パープリンなだけ……?
「誰だっけ?」に気を取られて推理に集中できなかったので、名前の横に顔のイラストがあると良かったです。
犯人推理自体はしっかりとしたヒントがありますし、総当たりすることも可能なので詰むことはないですよ!
時間制限ギミックとフルボイスの相性
良かった点に「時間制限のギミックがある」と書きましたが、フルボイスとの相性があまり良くないと感じてしまいました。
ボイスを全部聞いていると、悲しいことにタイムオーバーしてしまいます。
本作は後からボイスが追加されたため、ボイスが無い状態の時間で調整されてしまっているのだと思います。
せっかくならボイスを全部聞きたいけど、タイムロスになってしまうというジレンマに陥ってしまいました。
EXTRAシナリオがガチホラー
本編をクリアすると、おまけのEXTRAシナリオが解放されます。
おまけと言ってもなかなかのボリュームになってまして、CGも豊富ですし選択肢による分岐もたくさん用意されています。
本編のホラーは割と平気だったので余裕ぶっこいてプレイしていたのですが、EXTRAは一部ガチホラーになっていました。
夜中にプレイしたら、いい歳こいてトイレ行くのが怖くなったよ……
ホラーが苦手な方は、EXTRAは途中で挫折してしまうかもしれません。
EXTRAをプレイしなくても、本編だけでお値段以上のクオリティとボリュームなので、十分満足できるはずです!
レビューまとめ
- ノベルゲームが好きな人
- オーソドックスなアドベンチャーが好きな人
- ホラーミステリーが好きな人
- 伏線回収が好きな人
- 安くてしっかり遊べるゲームを探している人
今後「安くておもしろいゲームない?」と聞かれたときに真っ先にオススメしたくなるような、マジでお値段以上のクオリティのゲームでした。
ホラーミステリーなので少し人を選ぶかもしれませんが、合う人にはとにかくぶっ刺さる!そんな作品だと思います。
自分にもぶっ刺さるかも?と思った方は、ぜひプレイしてみてね~!
\ 豪華版もあるよ! /
\ ゲームのレビュー記事を多数書いてます /