方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!
今回紹介するゲームは『Strange Horticulture -幻想植物店-』です。
本作は植物・園芸を題材とした珍しいパズルアドベンチャーゲームです。
Switch版の販売ページのトレーラーがなかなかのインパクトで、気づいたら購入していました。(気になった方はこちらから見てくださいね!)
なんとなく初代PS時代のCMっぽい雰囲気!
Switch版を6時間ほどプレイしてゲームクリアできたので、ネタバレなしで感想を書いていきます!ぜひ購入の参考にしてくださ~い!
- 幻想植物店の店主となり、注文された植物を図鑑から推理するパズルアドベンチャー
- 手紙やカードから得られる手がかりをヒントに、マップから植物を探す謎解き要素
- 渡す植物によってエンディングが変化する
ゲームの概要
「植物を推理するパズルアドベンチャー」と言われてもピンとこないと思うので、ゲームの概要を簡単に説明しますね!
このゲームは大まかに2つのパートに分かれています。
注文された植物を図鑑から推理して渡す
本作の主人公は、『幻想植物店』の店主です。最近亡くなってしまったおじさんから、お店を引き継ぎました。
幻想植物店では、薬になる植物や、毒になる植物など、様々な不思議な植物を取り扱っています。
お店のカウンターにある呼び鈴を鳴らすと、お客さんがやってきます。
「え?普通お客さんが呼び鈴を鳴らすんじゃないの?」と思いますが、細かいことは気にしないことにしました笑
お客さんは様々な悩みを抱えてお店にやって来ますが、全て植物で解決できます。
困ったら植物で解決☆
お客さんが「〇〇をください」と植物の名前を指定してきたら、お店の中から探して渡してあげればいいわけですが、、、ここで一つ問題があります。
主人公は最近お店を引き継いだばかりなので、植物の名前が分かりません。植物図鑑から、どの植物が正解か推理する必要があります。
植物図鑑には、以下の項目が記載されています。
- 植物の名前
- イラスト
- 効能
- 見た目や匂い等の特徴
これらの情報から、該当の植物を推理していきます。
「え?イラストを見ればすぐに分かるんじゃないの?」と思うかもしれませが、そう簡単にはいきません。
イラストは葉の部分だけだったり花の断面図だったりすることもありますし、見た目が似ている植物も多いので、イラストだけで判断は難しいです。
では、見た目以外でどうやって判断するかと言うと、「詳しく観察」コマンドで「細かい見た目の特徴」や「匂い」などの情報を得ることができます。
お客さんのほとんどは植物の名前を指定せず、「こんな悩みがあるんだけど、いい植物ない?」という感じで聞いてきます。
例えば、「頭痛がひどい」という悩みであれば、植物図鑑に「頭痛に効く」と書いてある植物を探して、更にお店の棚からその植物を探すといった流れになります。
このように推理をして無事に正解の植物を渡すことができれば、お客さんは帰っていきます。
後はまた、「呼び鈴でお客さんを呼んで、推理して植物を渡す」の繰り返しになります。
マップを探索して新たな植物を収集する
もう1つのパートは、新たな植物を収集する「探索」です。幻想植物店には、最初はあまり植物がそろっていません。
前任のおじさん、収集はサボってたのかな・・・?
お客さんに注文された植物が店にない場合は、広い大地を探索して収集する必要があります。
探索と言っても、実際にキャラクターを動かして植物を探すわけではありません。
マップ上の座標を選択すると、新たな植物が見つかったか、見つからなかったかの結果が即表示されます。
どの座標に新たな植物があるかは、手紙やカードから得られる手がかりをもとに謎解きをすることで特定できます。
探索をするためには、探索ゲージが満タンになっている必要があります。一度探索をすると探索ゲージはゼロになります。
探索ゲージは時間経過で溜まります。お店の植物にジョウロで水やりをすると、少し早く溜まります。
どちらにしても待ち時間が発生してしまうので、当てずっぽうで探索するのではなく、しっかりと謎解きをする必要があります。
冒頭で「植物推理」と「探索」の2つのパートに分かれていると書きましたが、探索ゲージが溜まっていれば、いつでも探索に出かけることができます。
来客中でも、お客さんをほっといて探索に出かけられるよ!
以上が、本作の大まかな概要になります!
続いて良かった点・気になった点を書いていきます!
良かった点
オカルトな雰囲気とストーリー
本作はオカルト・ダークな雰囲気のゲームです。
オカルトって引き込まれる魅力があるよね!
お店に訪れるのは、オカルト学者、霊能者、謎の仮面の女性など、オカルト感溢れる人たちばかりです。
本作のストーリーはほぼ、お客さんとの会話で進行します。会話と言っても一方的なもので、主人公は一切喋りません。
様々なお客さんから聞いた話をつなげていくと、1つの物語に収束するようになっています。
余談ですが本作は、Steam版発売当初は日本語訳がされておらず、Switch版の発売とあわせて日本語訳されました。
ほぼ完璧な日本語訳で、違和感なくストーリーを楽しむことができました!
植物推理や謎解きの楽しさ
植物推理の方法についてゲーム概要で触れましたが、これが地味な作業だけどおもしろいんです!
本作に登場する植物は全て架空のものなので、現実の植物の知識は必要ありませんし、あっても全く通用しません。
見た目が似ている植物も多くあるのですが、葉の形が微妙に違っていたり、匂いが違っていたりするので、必ず1つの植物を特定できるようになっています。
注文と違う植物をお客さんに渡すと、「湧きあがる恐怖」というゲージが溜まってしまいます。
ゲージの名前が物騒・・・!
「湧き上がる恐怖」が最大まで溜まってしまうと、ゲームオーバーになります。
ゲームオーバーになっても、最初からやり直しとになるというわけではありません。
このクラシックなパズルはいくつか種類があるのですが、どれもあんまり面白くなくて絶妙に面倒くさいです。
こちらはバラバラになった絵を完成させるパズルです。「わたしの心は砕けた。」と書いてますが、面白くないのでプレイヤーの心も砕けます。
あくまでもゲームオーバーのペナルティなので、意図的にあまり面白くないパズルにしてるのだと思います。
植物推理ともう1つ本作とメインとなるのが新たな植物を収集するための謎解きですが、こちらも面白いです。
謎解きを日本語にローカライズするのは大変だと思うのですが、ほぼ違和感なく謎解きを楽しむことができました!
謎解きの難易度については、難しすぎず、解けたときの達成感もある絶妙な難易度に調整されていると感じました。
植物推理と謎解きはどちらも、ヒントが用意されています。
ヒントは何段階かに分かれていて、最終的にはほぼ答えを教えてくれるので、詰んでしまうことは無いと思います。
渡す植物によってエンディングが変化する
本作はマルチエンディングのゲームになっています。
お客さんに植物を渡すとき、稀に正解が2つある場合があります。
どちらの植物を渡すかによってゲーム内のフラグが変化していき、最終的にエンディングが決まります。
注意点としては、何週プレイしても植物の名前や謎解きの答えは一切変わらないので、すぐに2週目をプレイすると作業ゲーになってしまうと思います。
違うゲームを挟んで、パズルの正解を忘れた頃にプレイすると良いかもしれません。
UIがSwitch向けに最適化されている
本作は元々PC用のゲームで、マウスでプレイすることを前提に作られています。
Switch版でプレイしていると正直、「マウスが欲しいな~」と思ってしまう部分もありましたが、Switch向けに快適に遊べ様な工夫がいくつかありました。
例えば、よく使うコマンドを「Xボタン」「Yボタン」でショートカットできるようになっています。
また、元がPC用のゲームをSwitchの携帯モードでプレイすると、文字が小さすぎて読みづらいことがあると思います。
単純にSwitchに移植しただけではないってことだね!
気になった点
ゲーム画面がずっと同じで退屈に感じてしまう
本作のゲーム画面は、ほとんどずっとこのような画面です。
代わり映えしないので、ずっとプレイしていると退屈に感じてしまうことがありました。BGMもずっと同じなので、退屈に拍車がかかります。
アドベンチャーゲームよりも、パズルゲーム要素の方が強いことを念頭に置いてプレイすると良いと思います。
植物を自動で並べ替えできない
一度推理して正解した植物は、自動で名前のラベルを付けることができるので、2回目以降は推理する必要がなくなります。(2週目プレイではラベルは消えています)
しかし、「自動で名前順に並べ替え」といったことができないので、棚が植物で埋まってくるとラベルが付いていても探すのに苦労します。
同じ植物を使用することはそこまで多くないのですが、自動で並べ替えできれば良かったと思いました。
植物推理に集中しているとストーリーに置いていかれる
本作のストーリーは前述した通り、ほぼお客さんとの会話で進みます。
矢継ぎ早に一方的に話された後に、推理する植物のお題が出されるイメージです。
僕がプレイしたときは、植物推理が楽しくて会話の内容が頭に入ってなかったので、途中からストーリーがよく分からなくなりました。
ストーリーに関わる会話ログはいつでも見返すことができますが、ログが溜まっていると読み返すのも面倒になります。
ちゃんと人の話は聞かないとね。。
レビューまとめ
- オカルトな雰囲気とストーリー
- 植物推理や謎解きの楽しさ
- 渡す植物によってエンディングが変化する
- UIがSwitch向けに最適化されている
- ゲーム画面がずっと同じで退屈に感じてしまう
- 植物を自動で並べ替えできない
- 植物推理に集中しているとストーリーに置いていかれる
「園芸」+「オカルト」+「ミステリー」という独特で奇妙な魅力のあるゲームでした!
植物推理や謎解きが楽しかったのですが、ゲーム画面がずっと同じで退屈する部分もあるので、少し好みの別れるゲームかなと思います。
オカルトな雰囲気や地道なパズルが好きな人には、特にオススメの作品です!
植物推理は他のゲームでは味わえないよ!
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