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テップウ
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【レビュー】The Cosmic Wheel Sisterhood|自作のカード占いで運命を読み解くADV

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【レビュー】The Cosmic Wheel Sisterhood|自作のカード占いで運命を読み解くADV

方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!

今回紹介するゲームは、『The Cosmic Wheel Sisterhood』。占い師の魔女となり、オリジナルのタロット占いを通じて、出会うキャラクターの運命を読み解いていくアドベンチャーです。

ほとんど事前情報を調べずに、雰囲気がよさそうだったので発売日に購入してみたのですが、思わず何周もプレイしたくなるような感慨深い作品でした!

もっと宣伝して、たくさんの人にプレイしてほしい~!

この記事では、『The Cosmic Wheel Sisterhood』をエンディングまで3周プレイした後の感想を、ネタバレなしで書いていきます。ぜひ購入の参考にしてください!

目次

物語のあらすじ

主人公は、占い師の魔女「フォルトゥーナ」です。

デュエリストじゃないよ

「コヴン」と呼ばれる魔女の集団(コミニティ)に属しているのですが、とある理由でコヴンの長に罰せられ、小惑星に流刑となってしまいました。

その期間、なんと1000年。

小惑星の建物の中にひとりぼっちで1000年。いくら魔女でも気が狂ってしまう長さです。

流刑に処されてからちょうど200年たった日、孤独に耐えられなくなったフォルトゥーナは、禁忌である「ベヒモスの召喚」をしてしまいます。

ベヒモスのエイブラマーさん

罪に罪を重ねていくスタイル

ちなみにベヒモスのエイブラマーの方は、フォルトゥーナに召喚されるまで5402年の間、囚われの身だったそうです。ぼっちの大先輩だでした……w

ぼっち同士お友達ができてよかったね!めでたし、めでたし!

という話ではもちろんなく、エイブラマーと契約して魔力を得ることがフォルトゥーナの目的です。

ベヒモスであるエイブラマーとの契約には、大きな代償を支払う必要があるそうです。

1ヵ月ラーメン禁止とかでしょうか?(そんなわけない)

契約の儀式は5日間行われます。

儀式の一環で、得意なことを聞かれたフォルトゥーナは、「未来を占うこと」と答えます。

エイブラマーは「それなら私を占ってくれ」と返しますが、「それはできない」と答えられてしまいます。

理由は、流刑の際にタロットのデッキも取り上げられてしまったからです。

そこで、エイブラマーはフォルトゥーナに、自分のデッキを作ることを提案します。

こうして、エイブラマーの儀式(という名のレッスン)を受けたフォルトゥーナは、オリジナルのタロットを作る力を得ます。やったね!

儀式(という名のチュートリアル)を終えた後、フォルトゥーナのもとに「裁定機関」に所属する「テア」という人物が訪れます。

「裁定機関」とは、魔女の警察のようなものです。

200年もの間幽閉されているフォルトゥーナの存在を最近知った裁定機関は、この処罰が妥当であったかを判定しに来たのでした。

いくつかの問診の後、良心があると判断したテアは、「フォルトゥーナへの訪問客を禁じる命令」を解除してくれました。

ベヒモス召喚しなくてもよかった感……。

これにより、フォルトゥーナのもとへ古くからの友人や、友人の友人など、様々な魔女が訪れるようになります。

そして、オリジナルのタロット占いによって、彼女たちの運命は大きく左右されていきます……。

良かった点

占いと選択の緊張感

占いの結果や選択によって、ストーリーの大筋は変わりませんが、出会うキャラクターの人生や物語の結末は大きく左右します。

本作はオートセーブになっているので、やり直しをすることはできません。

左下に小さく注意書きが書いてあります

フォルトゥーナは超凄腕の占い師なので、占いの結果は必ず的中します。

占いの結果によっては、キャラクターの運命が悪い方向に向かってしまうことがあるので、緊張感と責任感がありました。

相手の人生を背負う気持ちで占ったよ!

「占いをしない」という選択ができる場面もあるのがおもしろいところで、「悪い結果が出るよりは……」と占いを避けてしまおうか、めっちゃ悩みました……!

占い以外にも、1つ1つの選択肢に重みがあります。

毛量すごない?

けっこう前の選択の因果が後々回ってきて、驚かされることが多々ありました。

すべての選択肢が、重要な決断くらいの気持ちでプレイしたよ!

「他の選択をしていたらどうなっていたんだろう」と気になってしまい、ついつい周回プレイしたくなることでしょう!

魅力的なキャラクター

物語はシリアス寄りですが、登場するキャラクターが魅力的なので、暗い雰囲気は感じませんでした。

いかにも重苦しい話し方をしそうなベヒモスのエイブラマーも、意外と気さくです。目がたくさんあって見た目は怖いけど。

選択肢によっては、仲間だったキャラクターが敵対することもあるのですが、どのキャラクターも信念を持って行動しているのが感じ取られて、好感が持てました。

好感が持てるキャラクターたちだからこそ、より一層占いの緊張感がありますね!

タロットを作るのが楽しい

フォルトゥーナはエイブラマーの儀式によって、オリジナルのタロットを作る力を得ることになりますが、実際にプレイヤーがタロットを作ることができます。

これが地味に楽しい!

タロットは3つの素材を組み合わせて作ります。

  • 背景に使うスフィア
  • 主役となるアルカナ
  • 魔力を付与するシンボル

アルカナやシンボルのパーツは、コピーしたり、拡大・縮小したり、レイアーを変更したりと、自由に編集することができます。

選ぶ素材によって占いの効果は変わりますが、パーツの配置は効果に影響しないので、気にせず自由にデザインすることができます!

ちなみに、僕が最初に作ったタロットがこちらです。

ちょっと伝書鳩感が……

ストーリーを進めていくと、新しい素材をもらえることがあります。

占い効果の強いタロットを作って、最強のデッキを構築しましょう!

気になった点

タロットの作成が少し説明不足

序盤にエイブラマーがタロットの作成の仕方を教えてくれるのですが、少し説明不足に感じました。

最初は、どの素材を使えば占い結果にどう影響するかが、いまいちピンとこないと思います。

エイブラマーも「やってるうちに分かってくるよ」みたいなことを言っていたと思うので、意図的にそうしてるかもしれません。

なので、最初はよく分からなくても投げ出さずにゲームを進めていきましょう!

習うより慣れよ!って感じかな

一周のボリュームは少なめ

僕は6時間弱くらいで一週目のエンディングをむかえました。

一周するだけならボリュームは少なめだと思います。

「選択を変えたらどうなるんだろう」と気になって周回プレイを重ねると、どんどんプレイ時間が伸びていく感じです。

なので、「運命は曲げねぇ。それが俺の占い道だ!」というプレイスタイルの場合は、ボリューム不足に感じてしまうかもしれません。

もちろん一周プレイするだけでも、濃密なゲーム体験になると思うよ!

レビューまとめ

自分の占いの結果や選択によって運命が変わっていく様は、非常にゲームらしい体験でした。

1つ1つの選択に重みがあり、優柔不断な僕は何回も相手を長時間待たせてしまいました。(選択に時間制限がなくてよかった)

キャラクターが個性的で人間味があるからこそ、「敵対したくない」「悪い運命をたどってほしくない」と強く感じます……!

一周は5~6時間くらいでサクッとプレイできて、濃密なゲーム体験が得られる、おすすめのアドベンチャーです!

\ ゲームのレビュー記事を多数書いてます /

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