方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!
今回は『添丁の伝説(TIAN DING)』というアクションゲームを紹介します。
Steam版の他にSwitchでも発売されているゲームなんですが、クオリティの高さの割にあまり話題になっていない気がします……。
埋もれてしまってはもったいないゲームです!
『添丁の伝説』をクリアまでプレイした感想を記載していきますので、ぜひ購入の参考にしてください!
- 日本統治時代の台湾を舞台にした横スクロールアクションゲーム
- 漫画のような演出やストーリーが特徴的
- 敵から武器を奪うことができる独自のシステム
良かった点
漫画のような演出とストーリー
本作の1番の特徴は何と言っても、漫画のような演出とストーリーがアツい点です!
特に少年漫画好きにはたまらないと思いますよ!
タイトル画面からして本のようになっているというこだわりりようです。
タイトル画面にこだわりを感じるゲーム好きなんですよね~!
物語の舞台は日清戦争後の、日本に統治されていた時代の台湾です。
なので、基本的に日本人が悪者として描かれています。
日本のゲームではなかなか無い設定ですよね!
そして本作の主人公は、そんな時代に不正に手に入れたお金で財を成した者から盗み、貧しい人々に分け与えたという伝説の盗人「廖 添丁(りょう てんてい)」です。
いわゆる「義賊」っていうやつですね!
2人の人物が添丁の噂をしているところから物語は始まります。
添丁はすでに義賊として名が知れ渡っていますが、ここしばらくは現れていないようです。
そこに、人力車に乗った偉そうな人が現れます。
ここでも漫画のような演出が!いいですね~!
この偉そうな人(社長だから本当に偉い)が、乞食に対して賃料を払えと無茶ぶりをしています。
そして止めに入った勇敢な青年を杖で払いのけます。
そこに先ほど添丁の噂をしていた2人が割って入ります。
「悪いことしてると添丁にやっつけられちゃうぞ!」と脅しにかかります。
しかし最近姿を現さない添丁に対して、「どこかで野垂れ死んだのさ!」と余裕をぶちかまします。
誰もが「あ、これはそろそろ添丁が颯爽と登場するパターンだな」と思ったその瞬間……!
添丁が颯爽と登場します!!!
少年漫画好きとしては、このベタな感じがいいんです!
「THE 悪者七三ちょび髭」もこのビビり様です。
そこにちょうど日本警察が現れて、ワン・ブンチョウは逃げてしまいます。
添丁は台湾の貧しい人たちからは英雄ですが、盗人なので普通に指名手配犯です。
捕まったらめんどうなので、チュートリアルついでに警察をボコりましょう。
無事警察を殲滅したあと先ほどの2人と合流して、ワン・ブンチョウを追いかけることにします!
このように添丁が悪者を懲らしめていきながら、台湾に潜む闇を暴いていくストーリーになっています!
物語としては超王道なんですが、分かりやすいストーリーで万人にオススメできます!
台湾発のゲームですが日本語のローカライズもばっちりで、日本で開発されたと感じるほどのクオリティです。
一部ボイスがついているんですが、台湾人のキャラクターは台湾語を、日本人のキャラクターは日本語を話すというこだわりりっぷりです!
とにかく少年漫画好きにオススメです!
コンボが気持ちいいアクション
本作はカンフーアクションの気持ちよさも特徴です!
本作の攻撃は「武器を使用した通常攻撃」と、「MPを消費する武術」に分かれています。
格ゲーが苦手な僕でもそれっぽいコンボができるので楽しかったです!
ゲームが進むとどんどん武術を覚えていきます。
武術によって探索範囲が広がる、メトロイドヴァニア的な要素もあります!
さらに本作の独自のシステムとして、敵から武器を奪うことができます。
近接武器だけではなく、銃などの遠距離武器も多数奪えます!
奪った武器には使用回数が決まっていますが、ほぼ全ての敵から武器を奪うことができます!
武器をコロコロ変えることができるので、最後まで飽きずにアクションを楽しむことができました!
ボスからも武器を奪えますよ!
収集アイテムで主人公を強化できる
本作の主人公にレベルの概念はありませんが、アイテムを集めることによって永続してステータスを上昇させることができます。
その数なんと全145種類!
アイテムは主に以下の4つの方法で手に入れることができます。
- 隠された宝箱を見つける
- サブクエストをクリアする
- 敵から奪う
- 乞食に富を分け与える
「敵から奪う」と「乞食に富を分け与える」が義賊の設定をしっかりと活かしていていいですよね!
アイテム1つ1つに説明が添えられていて、日本統治時代の台湾の時代背景を学ぶことができます。
アイテムを集めて主人公を強化していくのが楽しかったです!
収集アイテムの他にも、自由に付け替えることができる「お守り」という装備アイテムもあります。
状況に合わせて装備を吟味するのも楽しいですよね~!
リトライがサクサクでストレスフリー
本作はアクションゲームなので体力がなくなってしまうとやられてしまいますが、リトライが超サクサクなんです!
アクションゲームの多くは、体力がなくなってしまうとゲームオーバー画面になると思います。
タイトル画面に戻されてしまう厳しいゲームもありますよね……!
本作はやられてしまってもゲームオーバー画面に移行せず、即チェックポイントからリトライできます。
デメリットとしては少しだけお金を落としてしまいますが、すぐに敵から回収できる量です。
最後までストレスなく遊べました!
気になった点
少しボリューム不足に感じる
本作は個人的にこれと言った欠点が思い浮かばないゲームですが、強いてあげるならば人によってはボリューム不足に感じてしまうところです。
参考までに僕のクリアタイムは10時間くらいでした。
約2000円のゲームなので10時間で十分と感じるかは人それぞれかと思いますが、『ホロウナイト』のような安価で大ボリュームなゲームを期待してしまうと、ボリューム不足に感じてしまうかもしれません。
ボリューム不足だと感じてしまう理由の一つに、ストーリーの終盤で明らかに重要っぽいキャラクターが登場するのですが、ほとんど登場しないままゲームが終わってしまいます。
次回作に期待できるかもしれませんね!
敵からレアアイテムを奪う時のランダム要素
もう一つ無理やり気になったところをあげると、敵からレアアイテムを奪える確率がランダムになってしまっている点です。(武器は確定で敵から奪えます)
サブクエストの達成条件になっていることもあるので、運が悪いと何回も同じ敵を倒すことになってしまいます。
しかし、敵からレアアイテムを奪いやすくなるお守りもあるので、相当運が悪くない限り数回のリトライでゲットできると思います!
方向音痴でも問題なく遊べる?
本作は「方向音痴でも問題なく遊べるか」について解説します。方向音痴ではない方は飛ばしてくださいね!
本作のステージは拠点となる町と、ダンジョンのようなステージに分かれています。
拠点となる町には簡単なマップがあります。
ダンジョンのようなステージにはマップが存在しません。
しかし、本作のダンジョンはほとんど1本道で、随所に寄り道で宝箱が隠されているようなつくりになっているので、迷子になることはありませんでした。
方向音痴でも問題なくプレイできます!
レビューまとめ
- 漫画のような演出とストーリー
- コンボが気持ちいいアクション
- 収集アイテムで主人公を強化できる
- リトライがサクサクでストレスフリー
- 少しボリューム不足に感じる
- 敵からレアアイテムを奪う時のランダム要素
総じて、もっと話題になってもおかしくないと思えるクオリティのゲームだと感じました!
基本的に日本が悪者になってしまっているので、そこさえ気にならなければ万人にオススメできます!
日本にもこういう時代があったんだな・・・と勉強する気持ちでプレイするといいかもしれませんね。
演出・アクションともにハイクオリティなゲームでした!
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