方向音痴ゲーマーのテップウ(@teppu_game)です!
今回は『The Vagrant(バークラント)』というゲームを紹介します。
本作は「朧村正」「ドラゴンズクラウン」などで有名なヴァニラウェアを敬愛する開発者が作成された作品です。
なので、随所にヴァニラウェア作品の愛を感じる作品になっています!!
と言いたいところですが、、、恥ずかしながら僕はヴァニラウェアの作品をプレイしたことがありません……
近いうちにプレイしたいと思ってます!(10年位前から)
本作のレビューを読んでいると、やはりヴァニラウェア作品と比較されている方が多いので、自分に合うか分からないなあと思っていました……
まあ安いから自分に合わなくてもいっか!の精神で購入してクリアまでプレイしたので、ヴァニラウェア作品未プレイ者の目線で感想を書いていきます!
ちなみにCS版は『ソード オブ ザ バークラント』というタイトルに変更して配信されました。
本記事はPC版をプレイした感想になりますので、多少の違いがあるかもしれませんがご了承ください。
- 手書き風で美しいグラフィックの横スクロールアクションゲーム
- 失踪した父を追っていく中で、一族に秘められ暗い真実を解き明かしていく少し重めなストーリー
- スキルやアビリティの習得、装備の強化などあらゆる方法で主人公を強化することができる
良かった点
ダークファンタジーで続きが気になるストーリー
本作は横スクロールアクションゲームの中でも、しっかりとしたストーリーがある作品です。
本作の主人公は放浪の剣士ヴィヴィアンさんです。
そんな装備で大丈夫か?
と思わず突っ込んでしまいたくなるような、おハレンチな恰好をしているので目のやり場に困ります。
こんな感じにおハレンチな恰好をしたキャラクターが他にも登場するので、くれぐれもリピングでプレイしないように気を付けましょう!(もちろん中身は健全なアクションゲームです)
こんなおハレンチな恰好をしたヴィヴィアンさんですが旅の理由はいたってまじめです。
突如失踪した父を探して旅をしています。
娘が外をこんな格好で歩いていたら失踪でもしたくなるような気もしますが……もちろんそんな理由ではないのでご安心を(笑)
父が失踪した真相を追いかけるうちに、一族に秘められた暗い真実を解き明かしていくストーリーになっています。
全体的に少し重めなストーリーですが、非常に分かりやすいので最後まで引き込まれました。
ダークファンタジーが好きな方には特にオススメです!
NPCに話しかけるたびに何回も会話が変わるなど、テキスト量も非常に多く用意されています。
お店で何も購入しないと・・・
メインストーリーは重めですが、随所に遊び心が感じられます!
手書き風の美しいグラフィック
本作の大きな特徴は何と言っても、手書き風の美しいグラフィックでしょう。
背景、キャラクター、敵など、すべてきれいなグラフィックで描かれています。
更に美しいグラフィックのまま、キャラクターや敵がキビキビ動きます。
安価なゲームなのにクオリティが高くて驚きです!
主人公の能力を強化する手段が豊富
ヴィヴィアンさんにはレベルの概念が存在しませんが、あらゆる方法で能力を強化することができます。
- 武器や防具などの装備・強化
- アビリティの習得
- スキルの習得
武器や防具などの装備・強化
ヴィヴィアンさんは武器・防具・アクセサリーを装備することができます。
装備品は主に以下の3つの方法で集めることができます
- お店で購入する
- 敵がドロップする
- 宝箱から出てくる
装備品は多数用意されていて、武器の場合はグラフィックも変わります。
強い装備品を装備すると格段に強くなるので、装備品を拾うたびにワクワクしました。
更に武器は5段階まで強化できたり、属性を付与できたりします。
アビリティの習得
敵を倒すとドロップするマナクリスタルを消費して、アビリティを習得することができます。
アビリティは、ほかのゲームでいうスキルツリーのような形で習得します。
線でつながっているアビリティを好きな順番で習得することができます。
アビリティは「体力」や「攻撃力」などのステータスを強化するものや、攻撃アクションを増やすもの、移動アクションを増やすものなど様々な種類が用意されています。
アビリティの振り直しはできませんが、マナクリスタルはザクザク溜まるので、気軽にアビリティを習得することができます。
スキルの習得
本作でいうスキルとは、「必殺技」のようなものです。
RAGEというゲージを消費して発動することができます。
最初は1つしか覚えていませんが、宝箱からアイテムを拾ってどんどんスキルを習得していきます。
スキルは4種類セットすることができて、ボタンと十字キーの組み合わせで簡単に発動することができます。
RAGEの消費はが大きいので連発はできませんが、スキルはどれも強力でグラフィックも派手なので爽快感があります。
以上のように主人公を強化する方法が多数用意されているので、プレイしていて主人公の成長を実感することができました。
爽快感のあるアクションと歯ごたえのあるボス戦
本作の基本アクションは「通常攻撃」「強攻撃」「スキル」「ジャンプ」「回避」の5つです。
ほぼすべてのアクションを回避でキャンセルできるので、スタイリッシュに戦うことができます。
回避中は完全に無敵になるので、ギリギリまで攻めてヒットアンドアウェイをする戦い方が基本となります。
対空の攻撃アクションが乏しいところが少し気になりましたが、全体的に爽快感のあるアクションを楽しめました。
ボス敵は多数登場するのですが、非常に歯ごたえのある難易度となっております。
ボスによっては5本くらい体力ゲージがあって、ゲージを削るごとに攻撃パターンが増えていきます。
個人的には、初見では倒せないけど何回かチャレンジすれば倒せるくらいの、絶妙な難易度でした。(難易度ノーマルでプレイ)
続いて気になった点を書いていきます
気になった点
トラップが多いと感じてしまう
落とし穴やトゲなどの即死トラップはありませんが、ダメージを受けるトラップは多めに設置されています。
宝箱の近くや、ジャンプで登る足場の端など、けっこういやらしい場所に設置されています。(トラップなので当然ですが……)
炎系のトラップの場合、やけどダメージでじわじわとHPを削られてしまいます。(やけど状態を治すアイテムはあります)
脳筋ゴリ押しプレイをしているとガンガントラップに突っ込んでしまうので、少し爽快感が損なわれてしまっていると感じました。
敵に囲まれた際の対抗手段が少ない
マップを移動しているとたびたび「画面の両端に壁が出現して敵をすべて倒さないと先に進めない」というパターンに遭遇します。
ゲームのアクセントになっているので良いシステムだと思いますが、たまに大量の敵に囲まれてしまうことがあります。
ヴィヴィアンさんはスキル以外に敵に囲まれた場合の対抗手段がないので、RAGEゲージが残っていないとボッコボコにされてしまいます。
RAGEゲージはよく枯渇してしまうので、いつでも使用できるポーションで回復しながらゴリ押す場面が多々ありました。
細かい不便な要素がいくつかある
非常に安価なゲームなのでそこまで求めるべきではないと思いますが、細かい不便な要素がいくつかありました。(CS版で改善される可能性あり)
- マップを開いている間、時間が止まらないので攻撃される
- イベントシーンをスキップできない
- チュートリアルを見返すことができない
- セーブを3つに分けることができるが、毎回カーソルが1番上になる
1番気になった点はイベントシーンをスキップできない点です。
本作はマルチエンディングを採用していて、ボスに負けたタイミングでバッドエンドのイベントが発生することがあります。
負けるたびにイベントシーンを見ることになりますが、スキップできないのでボタンを連打するしかありません。
そんなに長いイベントはありませんが、2回目以降スキップ出来たら良かったです。
方向音痴でも問題なく遊べる?
本作は「方向音痴でも問題なく遊べるか」について解説します。方向音痴ではない方は飛ばしてくださいね!
本作のマップはメトロイドヴァニアのようになっています。
しかし、迷子になることは100%ありません!
製作者さんは同士なのかな?と思ってしまうくらい、迷子にならない親切設計です!大感謝!
ヴィヴィアンさんの移動スピードも速いので、探索に関するストレスはありませんでした!
方向音痴の方でも安心してプレイできます!
レビューまとめ
- ダークファンタジーで続きが気になるストーリー
- 手書き風の美しいグラフィック
- 主人公の能力を強化する手段が豊富
- 爽快感のあるアクションと歯ごたえのあるボス戦
- トラップが多いと感じてしまう
- 敵に囲まれた際の対抗手段が少ない
- 細かい不便な要素がいくつかある
細かい不満点や調整不足は見受けられますが、それ以上に値段に似合わないハイクオリティなゲームです。
コスパは最高だと思います!!
ヴァニラウェアタイトルをプレイしていると、リスペクトを感じたり、違いに困惑したりと違った感想になるかと思いますが、未プレイの僕は普通に本作を楽しむことができました!
ダークファンタジーが好きな方や、爽快アクションが好きな方はぜひプレイしてください~!
くれぐれもリビングでプレイしないように……
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